本日はTouch&Tryの紹介。今回のTouch&Tryでは、ミキシングに欠かせないスピーカーやヘッドフォンメーカーの製品を体験できます。展示するのはデンマークの音響機器メーカー=AIAIAI。デンマークはドイツの北側に位置し、LEGOをはじめとするデザイン力の高いお国柄。メタリカのドラマー、ラーズ・ウルリッヒの出身地でもあります。
今回展示するのはワイヤレスモニタースピーカーのUnit-4と、ワイヤレスヘッドフォンのTMA-2 Studio Wireless+の2機種。AIAIAIはロスレスの音声を低いレイテンシーで伝送する「W+Link」という独自のテクノロジーを開発し、ワイヤレスに力を入れています。
ワイヤレスなら手軽に使えるBluetoothもありますが、音声を圧縮する(=音質を落とす)上に、レイテンシーが100ms以上あるので音楽制作には不向き。その点、AIAIAIのW+Linkのレイテンシーは16msと、DAWと同程度の遅延です。
バッテリー駆動のワイヤレススタジオモニターUNIT-4
UNIT-4は、超低レイテンシーのワイヤレスオーディオと20時間以上のバッテリー再生時間を備えたスタジオモニター。昨年9月に発売され、楽器店では展示していないようなので体験できる機会は少ないと思います。
書いている自分でも実機の音は聞けてないので、そのスペックから推測していきます。どんなサウンドなのか、そして、この記事の推測がどの程度当たっているかは当日をお楽しみに!
Ableton Meetup TokyoのTouch&Try出展に興味のあるメーカー/代理店の方は、ページ最下部にあるコンタクトフォームよりご連絡ください。追って返信いたします。
世界初のプロフェッショナル向けワイヤレススタジオモニター=UNIT-4
UNIT-4は、4インチのウーファーと1インチのツイーターを備えた2ウェイのパワードスピーカー。音声入力はAIAIAI独自のW+ Link/Bluetooth 5.2/TRSフォーンのバランス入力/3.5mm ミニジャックに対応しています。
モノラルとステレオの切り替えスイッチが付いているので、スピーカー1本だけでも使用できます。
内蔵アンプの出力は80W×2、音圧レベルは105dBSPLで、見た目よりは大音量が出ると思われます。周波数特性も50Hz ~ 20kHz(+/-2dB)なので低域から高域まできちんと出るでしょう。
メーカーの仕様に寸法が載っていないのですが、写真からは幅15cm×高さ30cm弱×奥行き10cm程度と推測できます。重量は1本あたり2.5kgと、このサイズでは軽い部類に入りますが、バッテリーを積んでいることを考えると驚異的。バッテリーの駆動時間はメーカー公称で20時間なので、一日中ホームパーティーしても持つと思われます。
バッテリー駆動は電源ノイズを拾いにくいので音質面で有利だといわれていて、自分はPAシステムで比較体験したことがありますが、輪郭がはっきりしてクリアなサウンドでした。ただし、UNIT-4もそうなのかはわかりません。
W+ Linkでの伝送はX02トランスミッターを使用
UNIT-4にはトランスミッターのX02が1本付属。この入力はUSB-Cと3.5mmミニジャックに対応しています。W+ Linkで使用する場合、伝送距離は12m/レイテンシーは16msなので、DJや制作のモニターとして使用する分には十分なスペックでしょう。
また、専用アプリが提供されていて、スピーカー内蔵の5バンドEQをかけたりファームウェアアップデートも可能です。
ここまでスペックを元に推測してきましたが、UNIT-4は類似製品があまりないのでなんだかすごそうな気がします。
販売ページはこちら(アフィリエイトではありません)
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/336096/
ワイヤレスヘッドフォンTMA-2 Studio Wireless+
こちらはリッチーホーティンと共同で開発したワイヤレスヘッドフォンのTMA-2 Studio Wireless+。AIAIAIのスタジオ用ヘッドフォンTMA-2 Studioのワイヤレスモデルです。
自分も以前はTMA-2 Studioを使用していたのですが、その時の記憶だと、低域から高域までバランス良く鳴るヘッドフォン。キャラクターは柔らかめのサウンドで、長時間使用しても疲れない感じでした。
このヘッドフォンで特筆すべきなのは、イヤーパッドを変えると装着感やサウンドが大きく変わる点。ケーブルなどの比ではないくらい変わるので楽しく使えていました。なぜ今使ってないかというと、現場に持っていって2回なくしたからです。。。
下の動画では、なぜレイテンシーの低いワイヤレスのヘッドフォンが重要か、リッチーホーティンが解説しています。リッチーが動き回りながら機材をいじっているのをみると、確かにワイヤレス良さそうです。
Ableton Meetup Tokyo Vol.56は今週金曜日!
Touch&Tryまで充実しているAbleton Meetup Tokyo Vol.56は、1/19(金)午後6時開場です。会場は麻布台ヒルズはす向かい、地下にあるクラブCUBEです。
Ableton Meetup Tokyo Vol.56 ミックスダウン入門編
日時:2024.1.19 Open 6pm
会場:CUBE 〒106-0041 東京都港区麻布台3丁目4−11 中央飯倉ビルB1 https://mp-cube.net
料金:2000円/学生 1000円(入り口で学生証を提示)
出演
Presentation :
Sakura Tsuruta「ミキシング101:トラックを書き終えたらまず最初に」
宮川 智希 (Ableton Certified Trainer)「ミックスで奥行きを生み出す方法」
DO SHOCK BOOZE「生音と電子音を接着させて理想のグルーヴを得る」
Touch & Try : AIAIAI
DJ : AILY, AiMii
MC : KOYAS (Ableton Certified Trainer), CD HATA (Dachambo)
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