新年は新しく物事を始めるのにふさわしい時期です。世の中は緊急事態宣言の発出という、例年とは違うスタートになってしまいましたが、Ableton Meetup Tokyoもめげずに新しい取り組みに挑戦します。

これまでのAMTでは出演者が一方的にプレゼンテーションやディスカッションを行い、合間に質疑や交流の時間があるという形式が主で、受講者も積極的に参加して自ら音楽に関わるという試みは多くありませんでした。一方、コロナ禍での試行錯誤を経て、音楽制作の体験やツール、またオンラインコラボレーションの方法論は急速に変わってきたという感覚もあるのではないでしょうか。

そこでAMTでは、渋谷のFabCafeよりオンライン活動中のこれからのリベラルな音楽のためのアカデミー=ALMFとタッグを組み、Max for Live初心者に向けたオンライン・ワークショップを開催します。このワークショップでは、Ableton LiveとCycling  ’74 Maxを使い、全2回のワークショップでステップシーケンサーを自作します。

講師は、音楽制作からイベント企画まで多角的に手掛けるデザイン会社=Signal compose株式会社から、大和 比呂志と大石 桂誉が担当します。Maxにほとんど触れたことがない方のために、MaxやMax for Liveの基本など座学もあります。

参加者には、参考資料として講師の大石 桂誉によるMax for Liveの電子書籍「Technical Note – vol.1〜3」がセットで付属します。

今回は受講時間が長いため、終了時間が前後する可能性があります。時間に余裕をもって受講してください。また、下記の「受講する上で必要なもの」や「レジュメ」をご覧のうえ参加ください。

DIY Music Online Workshop

自作ステップシーケンサーで音楽を作ろう

日時:

  • 第1回: 2021/1/23(土) 13:00-16:00
  • 第2回: 2021/2/6(土) 13:00-16:00

参加費:

  • 7000円(教材費込み)

参加方法:

こんな人におすすめ

  • プログラミング(Max)を使った音楽制作に興味がある
  • Max for Liveを使ってもっと自由にLiveをコントロールしてみたい
  • オリジナルのステップシーケンサーを作ってみたい

受講する上で必要なもの

  • Windows or Mac コンピューター
  • Live 10 SuiteまたはMax for Liveをインストール済み
    Live 10の無償体験版でも可能)
  • 受講用にZoomをインストール済み
  • サポートなどの連絡用にSlackをインストール済み
  • 有線ヘッドホン使用を推奨・Liveを使ったことがない人はLiveチュートリアルでの予習を推奨。Max知識は不問です。

レジュメ

  • 1日目(1/23 Sat)
    • Max for Live基礎の基礎
      • 何が作れるの?
      • Maxの基礎
    • ステップシーケンサー/リズムマシンを作ってみよう
    • Max for Live応用の第一歩
      • LiveAPIとは
    • Q&A
  • 2日目(2/6 Sat)
    • ステップシーケンサー/リズムマシンを改造しよう
      • LiveAPIの応用編:Max for LiveからAbleton Liveをコントロール
    • 参加者発表(有志)
    • Q&A

注意事項

  • チケットは2日間通しでの販売のみとなります。
  • イベント開始後のキャンセルはご遠慮いただいております。
  • オンラインイベントにつき、通信にかかる費用はご自身で負担ください。
  • 通信環境の不具合による払い戻しは致しません。
  • その他ご質問等は、FabCafe Tokyoのお問い合わせ窓口までご連絡ください。

講師・協力

大和 比呂志 / dropcontrol
Signal compose 代表

音楽家、エンジニア

IT会社、米国ベンンチャー企業などでの職務経験を経て、30代半ばにデザイン会社)を起業。初代CEO、テクニカルディレクターを務める。また、ジャズ理論・テナーサックスを菊地成孔に、ギター演奏を小川銀次、市野元彦に師事する。
2016年4月から情報科学芸術大学院大学[IAMAS]にて三輪眞弘に師事し、リズムに関する研究で2018年3月に修士(メディア表現)を取得。2019年4月よりシグナル・コンポーズ株式会社を主幹。同年9月から慶応義塾大学SFC後期博士課程にも所属。

情報科学芸術大学院大学特別非常勤講師
慶応義塾大学SFC非常勤研究員

大石 桂誉 / leico
Signal compose 技術担当取締役

サウンドエンジニア、プログラマー

中京大学 情報理工学部 情報メディア工学科 卒業。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]メディア表現専攻修了。大学・大学院を通して、プログラミング言語Max用のオブジェクト「ray.sniff~」および、これを応用したTwitter経由で世界中の誰でもがリアルタイムに演奏に参加できるシステムを製作。

IAMAS修了後、同大学非常勤専門職に就任。IAMASメディアサイト研究会にて「trans-floor!」を制作。他、leico名義でMax for Liveデバイスの製作を行い、2019年には日本初となるMax for Live本を自費出版した。またd&b Audiotechnik 主催の音響ワークショップにも参加し、音響設計やシミュレーションについて学ぶ。実際にIAMAS関連のイベントで音響シミュレーションを元にマルチチャンネル音響システムの設置、設定、PAを担当。

https://fabcafe.com/jp/tokyo/

FabCafeは東京、飛騨、京都、名古屋(日本)、台北(台湾)、バルセロナ(スペイン)、トゥールーズ、ストラスブール(フランス)、バンコク(タイ)、モンテレイ(メキシコ)、香港、クアラルンプール(マレーシア)の世界12拠点に広がる、クリエイティブネットワークです。

人が集うカフェという空間に、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。各FabCafeでは、毎日クリエイターが出会い、集い、才能を競い合い、発表の場を共有。その地域ならではの、ものづくりや素材、テクノロジーを活かした多彩なプロジェクトを手がけています。

プロダクト/サービス開発、SDGs、素材・新技術活用、グローバル展開サポート、テクノロジーを取り入れた教育プログラムなど。多様なクリエイターとの共創を通して、企業のみなさんとともに新しい価値をつくるサポートをしています。

https://fabcafe.com/jp/labs/tokyo/almf_lab/

音楽やエンジニアリングのノウハウの提供としてSignal compose、場所の提供や場のオーガナイズとしてFabCafe、二つのチームが一緒になり、新しい音楽の作り方を学び、共に探究し合う場を作っていくことが、この企画の趣旨となります。

「School」として音楽とエンジニアリングを並行して学ぶカリキュラム、「Lab」として参加者それぞれの動機に基づく発表や教え合いの場、「Live」としてそれらの成果を外に披露する場を作ります。またそれらのことが、どのように社会的な役割を果たすのかをブログや公開イベントを通して発信し、音楽外の領域とも関係を作ることで、サスティナブルな活動として運営します。

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