
三連休最終日のミートアップ、酷暑の中お越し頂いた皆さまありがとうございます。
今回は「音の汚し方」というテーマで、前回の初心者向け特集から方向性をガラッと変えて、アーティスト/エンジニア/Ableton認定トレーナーという、3つの視点から掘り下げました。
横でプレゼンテーションを見ていると、音作りの話だけでなく、ミキシングやマスタリングにも踏み込むような話もあり、思ったより上級者向けな回になりました。
アーティストのcommは、彼女がベースの音作りで使う自作ラックの内容を解説。話の内容もさることながら、出てくる音の凶悪なゴツさとパンチの効いたベースが印象的でした。やはり出音がいいと説得力あります。
エンジニアのKazuki Noguchiは、ライブで使うステムミックスの音をいったんクリーンな音に処理してから、薄くお化粧のように汚すというエンジニアらしい内容。音を汚す時は「結局ハマるかハマらないか」で、ハマらなければパラメーターをこねくり回すよりも別のプラグインを試すという話が印象的でした。
Ableton認定トレーナー/SleepFreaks講師の宮川智希は、自作トラックの音をパート毎に次々に汚していくプレゼンテーション。プレゼンテーションの構成や、エフェクトのオン/オフ時の比較を聞かせる方法などさすがの上手さ。そして、様々なプラグインが出てきて、Q&Aで丸裸にされていくところは前回同様でした。
3人とも方向性は違うものの、音作りに正解はないので自分の感覚で良し悪しを判断するところは同じで、音作りの基本を再確認させてくれるような内容でした。
今回は、試験的に自由にコメントを書き込めるシャウトボードを設置してみましたが、刺激を受けたという内容が多かったです。テーマがマニアックな分、そういう刺激を感じて頂けて良かったと思います。
Touch&TryのNovation Launch Control XL 3は、発売されたばかりの新製品というだけであって、自分も含め多くの方がトライしていました。
個人的にはノブが360度回るロータリーエンコーダーに変更されたことが気になっていましたが、実際触ってみると普通のノブと変わらない操作感。こういうところは実際触ってみないとわからないので、購入に向けて意欲が湧いてきました。
次回はついに10周年!開催は11月の予定です。
引き続きAbleton Meetup Tokyoをよろしくお願いいたします。
KOYAS